目次
ごぼう茶とは
ごぼう茶とは、カットして乾燥させたごぼうを焙煎して作られたお茶です。ごぼうはアクの多い野菜ですが、乾燥して焙煎することで飲みやすくなっています。大地を感じさせるまろやかな風味と、甘みや香ばしさが特徴です。
ごぼう茶の主な成分
ごぼう茶にはどのような成分が含まれているのでしょうか。ここでは、ごぼう茶の主な成分を3つ解説します。
1.イヌリン
イヌリンとは、水溶性食物繊維の一種です。糖の吸収を抑える働きがあるため、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できるでしょう。また、大腸の腸内細菌によって代謝され善玉菌の栄養源となる成分のため、腸内環境改善にも効果があるとされています。
2.サポニン
サポニンとは配糖体と呼ばれるものの一種です。親水性と疎水性の双方を併せ持っている物質のため天然の界面活性作用があり、水に溶かして混ぜることで泡立つ性質を持っています。サポニンは抗酸化作用も期待できる成分であるため、アンチエイジングや美肌などの効果があるといわれています。
3.ポリフェノール
ポリフェノールとは、光合成によって生成される植物の色素や苦み成分のことです。ごぼうが褐変するのは、ポリフェノールの酸化が原因であり、アク抜き(水さらし)で除去されます。しかしポリフェノールは高い抗酸化能を有するため最近では、水さらしせずに調理することが推奨されています。*
特にごぼうの皮の部分にはポリフェノールが多く含まれており、主なポリフェノールとして強い抗酸化作用を持つ「クロロゲン酸」が多く含まれています。
*日本家政学会要旨集 63回大会(2011)長尾ら
日本調理科学学会誌44(2011)5号 佐藤ら
ごぼう茶の4つの効果
ごぼう茶を飲むことによって、4つの効果が期待できるといわれています。ここでは、ごぼう茶の詳しい効果を解説するため参考にしてください。
1.便秘解消・腸内環境の改善
ごぼう茶に含まれている水溶性食物繊維「イヌリン」には、便秘解消や腸内環境改善といった効果があります。イヌリンは腸内で水に溶けることでゼリー状になるため、便をやわらかくする効果が期待できるでしょう。また、ごぼう茶にはオリゴ糖も含まれており、善玉菌を増加させて悪玉菌を抑える効果が期待されています。
2.血糖値のコントロール
ごぼう茶に含まれているイヌリンは、食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。血糖値をコントロールしやすくなるため、糖尿病予防も期待できるでしょう。血糖値の改善を目指す際には、長期間飲み続けることがポイントです。
3.ダイエット
ごぼう茶は、ダイエット効果も期待できます。また、ごぼうに含まれているイヌリンには糖と脂肪の吸収を抑える効果があり、血糖値の急激な上昇を防ぎ体内に吸収される脂肪量を減らすことができるため、ダイエットにつながるでしょう。また、腸内環境を整える効果も期待できるため、体の内側からきれいになることを目指せます。
4.アンチエイジング
ごぼう茶に含まれているクロロゲン酸には、強い抗酸化作用があります。体が酸化することを防げるため、生活習慣病や老化の予防効果などが期待できるでしょう。ただし、ごぼう茶だけでなく健康的な生活習慣を心がけることも大切です。
ごぼう茶の効果が出るまでの期間は?
ごぼう茶の効果が出るまでのどのぐらいの期間がかかるのか気になっている人も多いでしょう。ここでは、ごぼう茶の摂取量や効果が出るまでの期間などを解説します。
1日に推奨される摂取量
ごぼう茶を飲む量に特に制限や決まりはありません。そのため、普段の水分補給として活用するとよいでしょう。ただし、ごぼう茶も水分の一部です。過剰に飲み過ぎると体調不良につながる恐れがあるため、適量に留めましょう。
効果が出るまでの期間
ごぼう茶の効果が出るまでの期間は、体質や飲む量によって異なるため人によって変わってきます。一般的には、数週間から数か月程度、継続して飲むことによって効果が感じられるといわれているため、長期間飲み続けるとよいでしょう。
おすすめのタイミング
ごぼう茶を飲むタイミングに決まりはありませんが、便秘改善を目的にするのなら朝起きた後に淹れたてのごぼう茶を飲むことがおすすめです。夜に飲む場合には、眠る1~2時間前に飲むとよいでしょう。
ごぼう茶の副作用・デメリット
ごぼう茶は、ダイエットや便秘解消などの効果が期待できますが、即効性のあるものではありません。ある程度長期間飲み続けることで効果が出るため、すぐに効果を得たい場合に不向きです。また、過剰に摂取してしまうと消化器に不調が起こる可能性があり、下痢などが起こるケースもあるため注意しましょう。
ごぼう茶をおすすめできない人
ごぼう茶にはさまざまな効能がありますが、おすすめできない人もいます。ここでは、ごぼう茶をおすすめできない人の特徴を解説します。
キク科アレルギーがある人
ごぼう茶にはごぼうが使われていますが、ごぼうはキク科の植物です。キク科アレルギーがある人は、ごぼう茶を飲むことでアレルギー症状が出る可能性があるため、ごぼう茶の飲用は避けたほうがよいでしょう。
胃腸が弱い人
ごぼう茶の成分は、消化活動を促進する効果があります。胃腸の働きが低下している人や胃腸が弱い人などには刺激が強すぎる可能性があるでしょう。ごぼう茶を飲むことで消化不良を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
ごぼう茶の選び方
ごぼう茶を選ぶ際には、皮ごと使用しているかどうか、国産であるかどうかを確認しましょう。
皮ごと使用しているか
ごぼうを皮ごと使用しているかを確認しましょう。ごぼうの皮にはポリフェノールが多く含まれています。ごぼうに含まれている栄養をしっかり摂るためには、皮ごと使用しているごぼう茶を選ぶことがおすすめです。
国産であるか
ごぼう茶の種類はさまざまで、海外産のごぼうが使われている安価な商品もあります。前述したように皮ごと使用したごぼう茶がおすすめのため、安心感のある国産かつ都道府県などの具体的な産地がわかるものがおすすめです。
あじかん焙煎ごぼう茶の3つのポイント
ごぼう茶には多くの種類があるため、何がどう違うのか、どこのメーカーのお茶を選べばよいかわからない人も多いでしょう。あじかんのおすすめする焙煎ごぼう茶の特長を3つご紹介します。
①国産ごぼうのみを使用
あじかんのごぼう茶はすべて国産のごぼうを使用。古来より身土不二(しんどふじ)という考え方では、環境と身体は一つにつながっていて、その土地で採れた旬のものを食べることが健康の源とされています。また、輸送などにかかる環境負荷を低減するという観点からも、あじかんは国産のごぼうを使用しています。
②皮つきを特許焙煎
あじかんでは「ごぼうのアク抜きをしなくても、えぐみを抑えて美味しくする焙煎法」を開発し、特許を申請済み(特許番号:第5661263号)。ポリフェノールはごぼうの皮に多く含まれるので、皮つきのまま焙煎しています。鮮度と栄養を守りながら、ごぼう本来のおいしさを引き出しています。
③おいしさと栄養
あじかんの焙煎ごぼう茶は、独自のブレンド技術により、香りに厚み、味に深みのあるごぼう茶に仕上げられています。また、ごぼうには発酵性食物繊維のイヌリン、ポリフェノールなどの栄養成分が含まれています。カロリーゼロ、ノンカフェインですので、安心して健康づくりに利用できます。
まとめ
ごぼう茶とは、ごぼうを切って乾燥させて焙煎したお茶です。ごぼう茶には食物繊維が多く、糖の吸収を抑えるイヌリンや抗酸化作用のあるサポニン、ポリフェノールなどが含まれているため、便秘解消や血糖値コントロール、ダイエット効果などが期待できるでしょう。ごぼう茶を選ぶ際には、国産のごぼうを皮ごと使っているものがおすすめです。
あじかんでは、さまざまなごぼう茶を取り扱っています。ごぼう茶の市場では首位となっており、発売以来10年で69億円の市場を形成しています。健康茶全体(市販用)の市場規模はハト麦茶、杜仲茶を超えて1位です。ごぼう茶の飲用をお考えでしたら、ぜひお試しください。