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ごぼうと健康

ごぼうに含まれている食物繊維の量は?食物繊維を摂取するメリットなども解説

ごぼうに含まれている食物繊維の量は?食物繊維を摂取するメリットなども解説

ごぼうは、多くの食物繊維が含まれる食品です。
当記事では、ごぼうの食物繊維量や食物繊維を摂るメリットなどについて解説します。ごぼうに含まれる食物繊維について調べている人は、ぜひ参考にしてみてください。

2024.07.29

食物繊維とは

食物繊維は、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化できない物質です。5大栄養素に続く、第6の栄養素といわれることもあります。

食物繊維は体内で吸収されないため、それ自体がエネルギー源になることはありません。しかし、腸内細菌が食物繊維を利用してエネルギーを生み出すことで、ビタミンや短鎖脂肪酸などの栄養素が生成されます。

そのため、イヌリンをはじめとする発酵性食物繊維は、2 kcal/ gとして計算されます。

食物繊維の種類

ここでは、食物繊維の種類について解説します。

水溶性食物繊維とは

水に溶ける性質を持つ食物繊維を、水溶性食物繊維といいます。代表的な水溶性食物繊維は、以下のとおりです。

  • ペクチン
  • グルコマンナン
  • アルギン酸
  • アガロース
  • アガロペクチン
  • カラギーナン
  • ポリデキストロース

など
水溶性食物繊維は、糖質の吸収をゆるやかにして、食後血糖値の急激な上昇を抑える役割を果たします。

不溶性食物繊維とは

水に溶けない性質を持つ食物繊維は、不溶性食物繊維に分類されます。代表的な不溶性食物繊維は、以下のとおりです。

  • セルロース
  • ヘミセルロース
  • キチン
  • キトサン

など

不溶性食物繊維は、腸を刺激してぜん動運動を活発にし、便通を促進する役割を果たします。

ごぼうは食物繊維が多く含まれる食品

ごぼうは食物繊維が多く摂れる食品であり、生の状態で100gあたり約5.7gの食物繊維が含まれています。茹でた場合の食物繊維の量は、100gあたり約6.1gまで増加します。

ごぼう以外の食品の食物繊維量

ここでは、ごぼう以外の食品の食物繊維量を紹介します。ぜひごぼうとの比較にお役立てください。

穀類

穀類も、食物繊維を多く含む食品です。穀類に含まれる食物繊維量は、以下のとおりです。

食品 食物繊維(可食部100gあたり/g) 食品の目安量
総量 水溶性 不溶性
白米 0.3 0 0.3 一食150g
玄米 1.4 0.2 1.2 一食150g
発芽玄米 1.8 0.2 1.6 一食150g
胚芽米 0.8 0.2 0.6 一食150g
そば 2.0 0.5 1.5 一食200g
コーンフレーク 2.4 0.3 2.1 一食40g
角形食パン 2.2 0.4 1.9 1枚60g
全粒粉食パン 4.5 0.9 3.6 1枚60g
春雨 1.5 1.5 一食

野菜

ごぼう以外の野菜にも、食物繊維が多く含まれています。野菜に含まれる食物繊維量は、以下のとおりです。

食品 食物繊維(可食部100gあたり/g) 食品の目安量
総量 水溶性 不溶性
グリーンピース 7.7 0.6 7.1 1パック100g
ごぼう 5.7 2.3 3.4 1本150g
アボカド 5.6 1.7 3.9 1個150g
ブロッコリー 5.1 0.9 4.3 1個200g
えだまめ 1.0 0.4 0.6 1パック200g
オクラ 5.0 1.4 3.6 1パック100g
西洋カボチャ 3.5 0.9 2.6 半玉500g
ゆでたけのこ 3.3 0.4 2.9 1パック150g
カリフラワー 2.9 0.4 2.5 1個200g
にんじん 2.8 0.7 2.1 1本200g
ほうれんそう 2.8 0.7 2.1 1束200g
なす 2.2 0.3 1.9 1個180g
れんこん 2.0 0.2 1.8 1節180g
キャベツ 1.8 0.4 1.4 半玉600g
玉ねぎ 1.4 0.4 1 1玉230g
大根 1.3 0.5 0.8 1本1000g
キュウリ 1.1 0.2 0.9 1本100g
レタス 1.1 0.1 1 1玉300g

きのこ

きのこも、食物繊維の摂取におすすめの食品です。きのこに含まれる食物繊維量は、以下のとおりです。

食品 食物繊維(可食部100gあたり/g) 食品の目安量
総量 水溶性 不溶性
黒きくらげ(乾) 79.4 6.3 73.1
黒きくらげ(ゆで) 16.3 1.3 15
しいたけ(乾) 46.7 2.7 44
生しいたけ 4.5 0.4 4.1 1パック100g
えのきだけ 3.9 0.4 3.5 1パック100g
ぶなしめじ 3.5 0.3 3.2 1パック100g
エリンギ 3.4 0.2 3.2 1パック100g
まいたけ 3.5 0.3 3.2 1パック100g

果物

果物にも食物繊維が含まれています。果物に含まれる食物繊維量は、以下のとおりです。

食品 食物繊維(可食部100gあたり/g) 食品の目安量
総量 水溶性 不溶性
ラズベリー 4.7 0.7 4 1パック100g
ブルーベリー 3.3 0.5 2.8 1パック100g
キウイフルーツ 2.6 0.6 2 1個100g
かき 1.6 0.2 1.4 1個180g
りんご 1.4 0.4 1 1個238g
いちご 1.4 0.5 0.9 1個25g
もも 1.3 0.6 0.7 1個170g
パイナップル 1.2 0.2 1 1個700g
バナナ 1.1 0.1 0.5 1個120g
みかん 1.0 0.5 0.5 1個75g
オレンジ 0.8 0.3 0.5 1個100g
ぶどう 0.5 0.2 0.3 1房100g
メロン 0.5 0.2 0.3 1/8玉200g

豆類

豆類も、食物繊維を十分に摂取するために、積極的に取り入れたい食品です。豆類とその加工食品に含まれる食物繊維量は、以下のとおりです。

食品 食物繊維(可食部100gあたり/g) 食品の目安量
総量 水溶性 不溶性
あずき(乾) 15.2 1.0 14.2
いんげん豆(乾) 19.6 3.3 16.3
大豆(乾) 17.9 1.5 16.4
えんどう豆(乾) 17.4 1.2 16.2
そら豆(乾) 9.3 1.3 8
生おから 11.5 0.4 11.1
糸引き納豆 6.7 2.3 4.4 1パック50g
湯葉(乾) 3.0 0.6 2.4 1枚4.5g
油揚げ 1.3 0.5 0.8 1枚25g
木綿豆腐 0.4 0.1 0.3 1丁300g
絹ごし豆腐 0.4 0.1 0.3 1丁300g
豆乳 0.2 0.2 0

食物繊維を摂るメリット

ここでは、食物繊維を摂るメリットについて解説します。

整腸作用がある

腸内環境を整えられる点は、食物繊維を摂る大きなメリットだといえるでしょう。

不溶性食物繊維は、水分を吸収して便の容積を増やす特徴を持っています。そのため、不溶性食物繊維が含まれている食品を摂れば、排便がスムーズになります。結果として、腸内の老廃物が少なくなり、大腸がんのリスクを減らせるでしょう。

また、食物繊維は、ビフィズス菌をはじめとする善玉菌のエサになります。善玉菌が増加することで、腸内環境が改善される効果も期待できます。

生活習慣病を予防できる

生活習慣病を予防できる点も、食物繊維を摂るメリットの1つです。

水溶性食物繊維には、食後の血糖値の上昇を抑える効果があります。また、ナトリウムを排出する効果もあります。さらに、カロリーが低いため、肥満の予防にもつながるでしょう。

食物繊維は、糖尿病や脂質異常症、高血圧、動脈硬化など、さまざまな生活習慣病の予防に効果がある食品といえます。

食物繊維を摂らないデメリット

食物繊維を摂らないと、便秘になりやすくなってしまいます。便秘の状態が長期間続けば、健康を損なってしまうでしょう。

現代の日本人は、食物繊維の摂取量が不足ぎみの傾向です。食物繊維を意識して摂るよう、心がけましょう。

摂るべき食物繊維量の目安

1日の食事から摂る食物繊維の目標量は、以下のとおりです。

男性 女性
18~64歳 1日21g以上 1日18g以上
65歳以上 1日20g以上 1日17g以上

上記に挙げた量の食物繊維を1日で摂れるよう、食生活を見直してみるのもよいでしょう。

ごぼうに含まれる栄養素

ごぼうに含まれる栄養素は、以下のとおりです。

  • クロロゲン酸:抗酸化作用があり、健康づくりや美容面に有効な成分
  • 葉酸:貧血予防やDNA合成、たんぱく質合成に必要な成分
  • カルシウム:強い骨をつくるために欠かせない成分で、不足すると骨粗しょう症の原因となる
  • カリウム:体内の余分なナトリウムを排出し、高血圧を防ぐ

など

ごぼうを調理する際のポイント

ごぼうは、皮ごと調理するのがおすすめです。

ごぼうの皮には、タンニンやクロロゲン酸などが豊富に含まれています。皮をむくと、それらの成分を十分に摂取できません。

また、ごぼうにはアクが多く含まれており、そのまま調理すると苦味が出ることがあります。30秒ほど水にさらして軽くアクを抜くことで、よりおいしく調理できます。

まとめ

食物繊維を摂りたいなら、ごぼうを積極的に食べるよう意識しましょう。食物繊維が豊富に含まれているため、お腹の調子を整えたい人におすすめです。

ごぼうは食べるだけでなく、お茶としても楽しめますあじかんでは、ごぼうの有用成分をそのまま残した、おいしくて飲みやすいごぼう茶を販売しています。ダイエットや健康のために、ぜひごぼう茶を毎日の習慣に取り入れてみてはいかがでしょうか。