目次
ごぼう茶の基本知識
そもそもごぼう茶とはどのようなお茶なのでしょうか。ここでは、ごぼう茶の基本的な知識を解説します。
ごぼう茶とは
ごぼう茶とは、細かく切って乾燥させたごぼうを焙煎して作られた健康茶のことです。英語では、「Burdock root tea」と表記されます。ごぼう特有の香ばしさや大地を感じられる味わい、穏やかな甘みが特徴で、健康茶のなかでも飲みやすいお茶です。ノンカフェインのため、時間帯を問わずに飲みやすくなっています。
ごぼうは漢方薬でもある
ごぼうはもともと漢方薬として中国から伝来したといわれています。ごぼうの種は「牛蒡子」と呼ばれる漢方薬であり、解毒や殺菌効果があるとして利用されてきました。ごぼうの根の部分は「牛蒡根」と呼ばれており、新陳代謝の促進や利尿のために利用されるなど、薬用として古くから用いられてきたという歴史があります。
ごぼう茶の成分
ごぼう茶にはどのような成分が含まれているのでしょうか。ここでは、ごぼう茶に含まれる主な成分を解説します。
サポニン
サポニンとは、植物の根や葉、茎などに含まれる配糖体の一種です。強い抗酸化作用を持つ成分であり、体内で活性酸素が発生することを防いだり、取り除いたりする働きがあります。
イヌリン
イヌリンとは水溶性食物繊維の一種です。糖の吸収を抑える働きを持つため、急激な血糖値の上昇を防ぐ効果が期待できます。また、イヌリンは善玉菌の栄養源となる成分のため、腸内環境を改善する効果も期待できるでしょう。
ポリフェノール
ポリフェノールとは、光合成によって発生する植物の色素や苦みの成分です。ポリフェノールの種類は多く、約5,000種類以上あるとされています。ごぼうに多く含まれているポリフェノールは抗酸化作用の強い「クロロゲン酸」です。細胞の老化や炎症を緩和させる効果や血行促進、美肌効果などがあります。
ごぼう茶でダイエット効果が期待できる理由
ごぼう茶はダイエットに役立つといわれていますが、なぜなのでしょうか。ここでは、2つの理由を解説します。
血糖値の急激な上昇を抑えられるため
痩せにくい場合、血糖値の上昇が関係している可能性もあるようです。血糖値が急激に上昇することでインスリンが大量に分泌され、ブドウ糖が脂肪に代わりやすくなることで体重が増えます。イヌリンには、食後の血糖値上昇を抑える効果や腸内フローラのバランスを整える効果があるため、ダイエット効果が期待できます。
むくみを解消できるため
ごぼう茶を飲むことでむくみ解消につながる可能性もあります。ごぼうに含まれているカリウムには、余分な水分を体外に排出して全身のむくみを解消する効果があります。余分な水分が排出されることで、体重の増加抑制につながるでしょう。また、老廃物や不純物も輩出できるため、基礎代謝が向上して痩せやすくなる可能性もあります。
ごぼう茶の飲み方
ごぼう茶の飲み方としては、急須で入れる・鍋で煮だす・水だしするという3つの方法があります。ここでは、それぞれの飲み方について解説します。
急須で入れる場合
急須で淹れる場合には、ごぼう茶をティースプーン2杯分急須に入れてお湯を注ぎましょう。3分程度待てば完成です。
鍋で煮だす場合
鍋で煮だす場合の作り方は以下のとおりです。
①1~1.2Lのお湯を鍋に沸かす
②1包(2g)のごぼう茶を入れる
③弱火で色がつくまで煮だす
ごぼう茶は急須で手軽に淹れることもできますが、お湯を沸かして煮だすことでより多くの成分がお茶から抽出されます。そのため、ごぼう茶の成分を余すところなく摂りたい場合は、鍋で煮だすとよいでしょう。
水だしする方法
ごぼう茶はお湯で淹れなくても、水だしで作ることも可能です。だしパックなどにごぼう茶を入れて、水と一緒に容器に入れておきましょう。半日ほど冷蔵庫に置いておくことで、冷たいごぼう茶ができあがるため夏にもぴったりです。
ごぼう茶を手作りする手順
自分でごぼう茶を作ることもできます。ここでは、ごぼう茶を作る際の手順を解説します。
- ごぼうの泥を落とす
- 皮がついたままのごぼうをささがき状にする
- 薄茶色になるまで天日干しする。または、電子レンジで3分加熱する
- フライパンを弱火にして3を入れ、10分ほど乾煎りする
- 水分が抜ければ完成
このように、ごぼう茶は自分で作ることが可能です。乾燥具合や煎り具合によって味が変わるため、自分好みの味を探すのもよいでしょう。
ごぼう茶を飲む量やタイミング
どのタイミングでどのぐらいの量を飲めばよいかわからないという人も多いでしょう。ここでは、飲む量やタイミングについて解説します。
1日の摂取目安
ごぼう茶は、1日の摂取量に制限はありません。そのため、日常の水分補給として取り入れるとよいでしょう。しかし、飲みすぎには注意が必要です。食物繊維の摂取目安(18g)から考えると、1日に3~4杯程度に留めておくことが無難です。また、水分を過度に取ると体調を崩す可能性もあるため注意しましょう。
飲むタイミング
胃腸の動きを活発にしたい場合に朝に飲むとよいでしょう。ただし、基本的にはいつ飲んでもよいため、普通のお茶のように飲みたいときに飲んでも構いません。
ごぼう茶の選び方
ごぼう茶の成分を効率的に摂取するには、製品の選び方も重要です。ごぼう茶を選ぶ際には、特に以下の3点を意識しましょう。
皮ごと使用しているもの
ごぼうは皮に多くの栄養が含まれています。特に、皮にはポリフェノールが多く含まれているため、ごぼうの栄養を余さずに摂取したい場合には皮つきごぼうを使っているごぼう茶を選ぶようにしましょう。
産地が分かるもの
産地が明記されているかどうかも、ごぼう茶を選ぶ際のポイントです。品種や産地によってごぼう茶の味が変わるため、異なる産地のごぼう茶を試して好みの味を見つけるのもよいでしょう。また、添加物が多い場合には、ごぼう特有の風味が損なわれてしまうケースもあるため、原材料がごぼうのみのものを選ぶこともポイントです。
あく抜きをしていないもの
ごぼうのあく抜きをしていないかどうかも確認したいポイントです。あく抜きをしてしまうと必要な成分も抜け出てしまいます。市販のごぼう茶には製造過程であく抜きしているものもあるため、パッケージやホームページなどで確認しましょう。
ごぼう茶を飲んではいけない人
ごぼう茶を飲んではいけない人としては、以下のような人が挙げられます。
- キク科アレルギーがある
- 持病がある、服薬中などで医師から注意事項を伝えられている
- 成長ホルモン系の持病がある人
ごぼうはキク科の植物のため、キク科アレルギーがあると症状が出る可能性があります。上記に該当する人は、必ず医師に相談してから飲むようにしてください。
ごぼう茶でダイエットする際の注意点
ごぼう茶でダイエットをする際には注意したいポイントが3つあります。ここでは、各注意点について詳しく解説します。
効果が感じられるまでには個人差がある
ごぼう茶は即効性のあるものではありません。効果が出る時期には個人差があり、飲む量によっても異なります。一般的には、数週間から数か月程度で効果が感じられるといわれています。しかし、効果の感じ方やタイミングについても個人差があるため、効果が感じられないからとすぐに止めるのではなく、長期的に飲み続けてみるとよいでしょう。
カリウム制限中の人は、医師に相談する
茹でごぼう1/3本(50g)に105mgのカリウムが含まれており、ごぼう茶にもカリウムが含まれています。カリウムはむくみなどの改善に効果がありますが、摂取しないほうがよい人もいます。たとえば、腎臓病などでカリウム制限を受けているといった場合です。カリウム制限中の人は必ず医師に相談しましょう。
飲みすぎると、下痢になる可能性がある
ごぼう茶は1日の摂取量に制限はないため、好きな量を飲んで構いません。しかし、体質によって飲み過ぎることでお腹が張ったり軟便になったりする場合もあるため、適量を飲むことが重要です。また、胃の不調や下痢などの消化器系のトラブルが起こる可能性もあります。
まとめ
ごぼう茶にはダイエットに効果があるとされている成分が含まれています。ごぼう茶を飲むことで血糖値の急上昇を抑えられたり、むくみの解消につながったりする可能性があるため、ダイエット目的で取り入れることもおすすめです。ごぼう茶にはさまざまな種類がありますが、産地が明記されており皮ごと使用しているものを選ぶとよいでしょう。
あじかんは、ごぼう茶の市場拡大に寄与しており、発売以来10年で69億の市場を形成しています。ごぼう茶の市場では首位を誇っており、ごぼう茶の健康効能の一般普及にも貢献しています。ごぼう茶を毎日の生活に取り入れたいとお考えでしたら、気軽にお試しください。