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ごぼうのはなし

ごぼうは犬に与えてもいい食材?|上手な与え方や犬用おすすめレシピも紹介

ごぼうは犬に与えてもいい食材?|上手な与え方や犬用おすすめレシピも紹介

犬を飼っている人のなかには、犬にごぼうを与えてよいかどうかが気になる人もいるでしょう。

本記事では、犬にごぼうを与える方法などを調べている人に向けて、犬にごぼうを与えてもよいかどうかや与えるメリットなどについて解説します。犬にごぼうを与える際のポイントやおすすめのレシピについても解説するため、ぜひ参考にしてください。

犬にごぼうを与えても大丈夫

ごぼうは、犬が摂取しても問題ない野菜です。漢方薬として古くから用いられてきたごぼうには、犬の健康をサポートするさまざまな栄養素が含まれています。ただし、与え方には注意が必要です。ごぼうは食物繊維が豊富なため、適量を守らないと消化器官に負担をかけてしまう可能性があります。

愛犬にごぼうを与える際は、体格や年齢、健康状態を十分に考慮しつつ、適切な方法で与えるよう意識しましょう。

ごぼうに含まれる代表的な栄養素

ここでは、ごぼうに含まれる代表的な栄養素について解説します。

食物繊維

ごぼうは、食物繊維を豊富に含む野菜です。食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類に分けられます。

ごぼうには、水溶性食物繊維であるイヌリンと不溶性食物繊維であるリグニンの両方がバランスよく含まれています。ごはんとして与えることで、腸内環境を整え、便通を改善する働きが期待できるでしょう。

アミノ酸

ごぼうには、タンパク質を摂れる必須アミノ酸であるアルギニンが含まれています。疲労回復に有効なアルギニンですが、犬の体内で合成されないため食物から摂取する必要があります。なお、犬にとっては必須アミノ酸ですが、人間にとっては非必須アミノ酸に分類される点を押さえておきましょう。

また、エネルギー代謝を助けてくれるアスパラギン酸はアスパラガスに含まれる成分として知られていますが、ごぼうからも摂取可能です。

ポリフェノール

ごぼうからは、クロロゲン酸やアルクチゲニン、アルクチン、ケルセチンなどのポリフェノールを摂取できます。ごぼうのポリフェノールはあくの成分でもあり、ごぼうの中心よりも皮の部分に多く含まれています。

犬にごぼうを与えるメリット

ここでは、犬にごぼうを与えるメリットについて解説します。

便秘予防

犬にごぼうを与えるメリットの1つは、便秘を予防できる点です。

食物繊維には、腸の働きを活発にし、便のかさを増やす効果があります。この働きにより、犬の便通が改善され、便秘の予防につながります。

また、ごぼうの不溶性食物繊維であるリグニンは、体内の毒素やコレステロールを排出する効果を持っている点も見逃せません。さらに、水溶性食物繊維であるイヌリンは、体内でゲル状になり、血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。同時に腸内の善玉菌を増やす働きも持っています。

これらの働きにより、腸内環境を整え、便秘を予防可能です。

疲労回復

ごぼうに含まれるアルギニンは、犬の体内でアンモニアを無毒化し、排出する役割を果たします。この働きが、疲労回復に役立つ点を押さえておきましょう。

また、アスパラギン酸は窒素やエネルギーの代謝にも有効です。アンモニアの毒を分解・排出する働きも持っているため、犬が元気に過ごせます。

老化防止

ごぼうに含まれるクロロゲン酸は、強力な抗酸化作用を持つポリフェノールの一種で、細胞の酸化を防ぐ働きがあります。この作用により、老化の進行を遅らせる効果が期待できます。

また、リグニンにもアンチエイジング効果があり、腸内環境を整えることで健康を保てます。

犬へのごぼうの与え方

ここでは、便秘しやすい症例などにおすすめできる食材として、犬へのごぼうの与え方について解説します。

与える量

犬にごぼうを与える際は、適切な量を守ることが大切です。摂取量の目安は犬の体重に応じて調整するようにしましょう。あくまで主食の摂取を妨げない程度にとどめる点がポイントです。

犬の体重に応じた1日の摂取目安は、以下のとおりですが、総合的な栄養バランスが大切です。毎日ごぼうばかりを与えることのないよう他の食材も含め調整してください。

  • 体重が5kgの場合:約30g
  • 体重が10kgの場合:約50g
  • 体重が20kgの場合:約90g

調理方法

犬にごぼうを与える際は、まずごぼうの皮を取り除きましょう。皮は、包丁の背やピーラーを使って丁寧に剥くことをおすすめします。

また、ごぼうは加熱してから与えるようにしてください。生のごぼうは硬くて消化しづらく、犬の消化器官に負担をかける可能性があります。さらに、繊維質が固い場合は包丁で細かく刻むとよいでしょう。歯が弱い犬や高齢の犬には、フードプロセッサーでペースト状にするなど、食べやすい形状への加工がおすすめです。

また、ごぼう茶を与える場合は、添加物が含まれていないか事前に確認してください。

ごぼうを使った犬用ごはんのレシピ3選

ここでは、ごぼうを使った犬用ごはんのレシピを紹介します。

鶏ごぼうスープ

鶏ごぼうスープをつくるために必要な材料は、以下のとおりです。

  • ごぼう
  • 鶏むね肉
  • 大根
  • 椎茸
  • 本葛
  • ゆでた小豆

手順は、以下のとおりです。

  • 鍋でみじん切りのごぼうと大根、椎茸を煮る
  • 鶏肉を入れ、火が通るまで煮る
  • 鶏肉を取り出してほぐす
  • 鍋に少量の水で溶いた本葛を入れ、とろみをつける
  • 鶏肉とあわせて盛りつける(犬の好みに応じてゆでた小豆を乗せる)

本葛は血流改善、椎茸は胃腸機能の低下防止、小豆は身体の水分を出す作用、鶏肉は消化機能の向上といった効果が期待できます。

さつま汁

さつま汁をつくるために必要な材料は、以下のとおりです。

  • ごぼう
  • 豚肉
  • さつまいも
  • 大根
  • 豆腐

手順は、以下のとおりです。

  • ごぼう、さつまいも、大根を切る
  • 切った野菜を鍋で煮る
  • 野菜が柔らかくなったら、豆腐と豚肉を入れて火が通るまで煮る

さつまいもとごぼうが犬の便通をよくしてくれるため、健康にもよいレシピです。

ごぼうチップス

ごぼうチップスをつくるために必要な材料は、以下のとおりです。

  • ごぼう

手順は、以下のとおりです。

  • ごぼうを薄くスライスする
  • スライスしたごぼうを酢水につけ、あくを抜く
  • 水気を切り、多めの油で焼くあるいは揚げる

油で揚げても問題ありませんが、焼けばより手軽に調理できます。

犬へごぼうを与える際のポイント

ここでは、犬へごぼうを与える際のポイントについて解説します。

アレルギーや疾患の有無を確認しておく

犬へごぼうを与える際には、アレルギーや疾患の有無を確認しましょう。

ごぼうはキク科の植物に分類されるため、過去にキク科の野菜でアレルギー症状が出たことがある犬は、同様のアレルギー反応が出る可能性があります。また、まれにタンパク質に対するアレルギー反応を引き起こすことがあります。

さらに、腎臓病を持っている、腎機能・心機能が低下している犬の場合、ごぼうを与えることで体調に悪い影響が出る恐れもある点に注意してください。このような場合は、獣医師に相談してから与えるようにしましょう。

食事のバランスに注意する

犬へごぼうを与える際には、食事のバランスに注意しましょう。

犬は食物繊維を消化する能力が低いため、ごぼうを過剰に与えると消化不良を起こす恐れがあります。結果的に、逆に便通が悪化する可能性が出てくるでしょう。

また、ごぼうはカリウムやカルシウムなどのミネラルが豊富に含まれていますが、摂取し過ぎると、体調不良を引き起こす恐れがあります。バランスを考慮しながら与えるよう意識してください。

まとめ

便秘予防や疲労回復など、ごぼうは犬のごはんとしても有益な食材です。ぜひ与える食事のラインナップに加えてみてはいかがでしょうか。

ごぼう茶は、健康茶の市場においてハト麦茶や杜仲茶を超えるほどの成長をみせているお茶です。愛犬の健康改善とあわせて、ごぼうの摂取に力を入れたい人は、ぜひごぼう茶をお試しください。毎日の生活で手軽に栄養補給をしたいと考えている人におすすめです。


  • 皮膚と耳専門 ヒフカフェ動物病院 多摩川 小林 真也(獣医師)


    監修者
    皮膚と耳専門 ヒフカフェ動物病院 多摩川 小林 真也(獣医師)

    2005年北里大学を卒業後4年の臨床経験を経て、北里大学附属動物病院の研修医として勤務。その後は東京農工大学皮膚科研修医として皮膚科と耳科を学び、その経験を生かして2016年に大田区田園調布にhiff cafe tamagawaを設立。

    2019年に板橋区の北川犬猫病院もグループ化し、複数施設で診療を行なっている。

    ヒフカフェ動物病院 多摩川 HP